月読通りにある、ふんわりと珈琲の香りただよう小さなカフェ。その窓辺にミャオ・シルヴァはちょこんと座っていました。
夕暮れの街に霧雨が降り始め、まるで素敵なカーテンのように外の景色をふんわり包み込みます。灯りがひとつ、またひとつと点りはじめ、ぼんやりと滲んだ柔らかな光が通りを照らしました。
店内は静かで、時折カップがそっと重なる音と珈琲豆のやさしい匂いが広がります。ミャオは両手であたたかいカップを抱え、ほっと息をつきました。しっぽは椅子の背にふわりとのび、耳もゆったりと動きを止めて、心まで季節の静けさに溶けていくようです。
通りを歩く人々の傘に映る灯り、雨のしずくが窓ガラスを静かに流れて、小さな水の音が子守歌のように響きます。今日がそっと夜に変わっていく、この静かなひとときも、ミャオにとって大切な宝物となるのでした。

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