09月11日 09:34 秋色の刺繍と朝の風

ミャオ・シルヴァは、ふわふわの銀色のしっぽを丸めて、自宅のベランダに座りました。今朝は少しだけ冷たい風が、秋の空気を運んできます。翡翠色の瞳を細めながら、小さな布を膝に広げました。秋らしいオレンジや紅の糸を選び、葉っぱや木の実の模様をやさしく刺していきます。

風が通りすぎるたび、乾いた落ち葉が軒先でカサカサと音を立てて踊ります。空はどこまでも高く、澄みわたっていて、深呼吸すると胸いっぱいにひんやりとした朝の香りが広がります。

刺繍の針が布をそっと貫くたびに、シルヴァはほっとした気持ちを覚えました。ゆっくりとした手仕事の時間は、彼女の心を静かにととのえてくれるのです。たまにしっぽがふわりと立って、今日もいい日になりそうだな、とシルヴァは静かに微笑みました。

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