夕暮れが訪れるルナ・ティレルの中央広場は、あたたかな金色に染まっていました。石畳の広場をやわらかい光が包みこみ、人々の影が長く伸びています。
ミャオ・シルヴァは、広場の大きな噴水の縁に腰掛け、小さな買い物かごをそっと膝にのせます。今日のおやつは、パン屋さんで手に入れたふっくらとしたパン。耳がふるふると動き、嬉しそうにしっぽも跳ねました。
パリッと焼かれたパンの香りと、かすかに漂う噴水の水の匂いが混じり合い、心地よい風が銀色の毛並みをやさしく撫でます。広場を行き交う人たちの話し声や、小鳥のさえずりも遠くで聞こえています。
夕日のあたたかさ、噴水のしずくの冷たさ、お腹いっぱいになれる幸せ。それらをひとつひとつ確かめるように、今日の終わりを静かに味わうミャオの時間が流れていきました。

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