店先の風鈴が控えめに鳴る朝、星影通りにはまだ静かな時間が流れていました。銀灰色のしっぽをそっとまとめて、ミャオ・シルヴァは小さな雑貨屋の扉を静かに押します。
店内はほんのりとラベンダーの香り。並ぶ小瓶や手作りの布バッグ、ガラス細工がやわらかな朝の光を受けて、どれも涼しげにきらきらと光っていました。
ミャオは真新しい夏の小物たちをひとつひとつそっと手にとり、耳をぴくりとさせながら、手のひらに乗る幸せを味わいます。「これ、かわいいね…」と小さくつぶやいて、つい微笑んでしまいます。
ふわりと入ってきた朝の風がガラスの鈴を揺らし、わずかにけだるい夏の朝も、やさしい気持ちで満たされていきました。

コメント