月読通りの午後は、夏の太陽が空高く昇り、商店街には活気が満ちていました。
ミャオ・シルヴァは、大きな翡翠色の瞳をきらめかせながら、色とりどりの果実が並ぶ露店や、手作りの雑貨が揺れる屋台をゆっくり眺めます。甘い桃やレモンの香り、涼しげなガラス細工のきらめき――通りすがりの花屋の前では、涼やかなミントの香りも混ざっていました。
やがて賑やかさから少し離れ、街路樹の下の木陰に腰かけると、優しい風が銀灰色の毛並みをそっと撫でます。遠くから子どもたちの笑い声と風鈴の音、そして空の高みに浮かぶ白い入道雲。
シルヴァはそっと目を細めて、手のひらにのせた小さなレモンパイをひとくち。夏の日差しの中、気持ちがふんわりと軽くなるひとときでした。

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