07月24日 18:11 夕暮れ色の小瓶

月読通りに続く淡い靄のたなびく街並みを、ミャオ・シルヴァはのんびり歩いていました。涼しさの混じる夏の風が、銀灰色のふわふわの毛並みをやさしく撫でていきます。

今日は前から気になっていた、通りの角の古い雑貨屋へ。木の扉を押すと、かすかにベルが揺れて、高いガラス棚がキラリと光ります。店の中はほんのりラベンダーの香り。棚には星の模様のガラス玉や、小さな真鍮の鍵、どこか懐かしい鈴…。

ミャオはひとつひとつ指先でそっと触れ、翡翠色の瞳をときめかせます。店主のおばあさんが優しく微笑みながら、「今日ね、夕暮れ色の小瓶が入ったんですよ」と言いました。

ガラスの小瓶の中には、小さな星型の紙片がたくさん詰まっていて、どれも夕暮れのような薄いピンクや金色をしていました。ミャオは胸がきゅんと温かくなって、それをひとつ買うことにしました。

柔らかなうす曇りの外に出て、ミャオは新しい宝物を両手で包みながら、夕暮れの色をそのまま持ち帰るような気持ちで家路につきました。

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