07月18日 08:36 雨音の朝、窓辺のカフェにて

窓の外、濡れた石畳を掌でなぞるかのように、朝の雨が優しく流れていました。ミャオ・シルヴァは、月読通りにある小さなカフェの窓辺にそっと腰かけ、しっぽを椅子の足にくるりと巻きつけます。

ふわりと漂う焼きたてパンの香ばしさと、ほんのり甘いハチミツ入りハーブティーの湯気。窓ガラスについた小さな水滴をぽんぽんと指先でなぞりながら、雨音に耳を澄ませます。カフェの中は静かで、カップの中のお茶と窓辺の雨粒だけが、ときどきほんのり音を奏でます。

外の世界はやさしくぼやけ、通りすがりの人たちが色とりどりの傘をゆっくり進めていました。朝の雨の日は、いつもより心が柔らかくなるようで、ミャオの大きな翡翠色の瞳もほんの少し潤んで見えます。

ハーブティーを一口ふくんで、ミャオは満足そうにしっぽをひとゆらし。雨の日のぬくもりが、静かな朝のごちそうになりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました