ミャオ・シルヴァはお気に入りの淡い色の傘を広げて、自宅裏庭にそっと足を運びました。夜明けを過ぎたばかりの空はやわらかな薄もやに包まれ、細かな雨粒がしっとりと世界を潤します。
ぬれた草の葉が足元にふれるたび、冷たさと優しさが交差しました。ミャオはしっぽの先に雨粒がつくのも気にせず、ゆっくりと細道を歩きます。土と草、ほんのりハーブの混じる香りが漂い、胸いっぱいに深呼吸をしました。
しずかな雨音の合間には、朝を迎えた小鳥たちのさえずりが響き渡ります。そのやさしい声に耳を澄ませていると、雨の日の始まりも、どこか特別な贈り物のようでした。
ミャオはしっぽをふわりと揺らし、心の奥に小さな幸せをひとつ、ひらりと重ねていきました。

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