青く澄んだ夜空の下、ミャオ・シルヴァは東の森のふもとに広がる、小さな野草畑へと足を運びました。空には星がゆっくりと瞬き、静かな夜風がやさしく彼女のしっぽを撫でていきます。
土の上にしゃがみこんで、秋になるとひっそり顔を出す薬草の柔らかな葉に指を触れます。星明りのなか、草たちの輪郭が淡く浮かび、ときおり夜の空気に水分を含んだような草の香りが漂います。
耳を澄ますと遠くでフクロウの鳴き声がし、小さな命たちの気配が畑の隅にひそみます。ミャオは薬草をそっと摘み取り、小さなポーチにしまうと、ふっと微笑み、しっぽを嬉しそうにぴょんと跳ねさせました。
採れたての薬草で、明日はどんなハーブティーを淹れよう――そんなやさしい想いに包まれながら、月明かりに照らされる野草畑をあとにしたのです。

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