10月02日 18:56 霧の風鈴庭園

夕焼けが静かに沈むころ、町のはずれにある風鈴の庭は、霧のベールにそっと覆われていました。

ミャオ・シルヴァは銀色のしっぽをふんわり揺らし、そっと小道を歩きます。冷たい空気の中、耳がぴくぴくと動き、不思議なくらい澄んだ鈴の音が空気をすり抜けていきます。

あちらこちらに下がるガラスの風鈴が、霧に包まれてゆらり。ひとつ、またひとつ、音が重なり、淡い夕暮れの光と混ざり合います。ミャオは目を細めて、すべての音をひとつずつ味わいました。

「なんてやさしい世界なんだろう」

その思いとともに、彼女の心もまたやわらかく、静かに広がるのでした。

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