ティレル湖のほとりには、朝もやが淡く立ちこめていました。空は夜の青さを名残りつつ、東の端から朝焼けがそっと広がり始めます。
ミャオ・シルヴァは、ほんのり冷たい草の上でしっぽを揺らしながら、深く息を吸い込みました。澄みきった空気が胸に広がり、ふわりと体が目覚めていくのが分かります。
鏡のような湖面には、赤や金色がゆっくりと滲み、水鳥が静かに羽ばたく音が彩りを添えています。ミャオは耳をぴくりと動かし、やわらかな羽音にうっとりと目を細めました。
「今日もなんてきれい…」
思わず背伸びをすると、朝陽が銀色の毛並みに優しく溶けていきました。新しい一日の光が、静かな水辺にそっと降り注いでいます。

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