07月05日 19:30 霧の丘の雨むすび

霧の丘へと続く小道は、小雨にしっとりと濡れていました。ミャオ・シルヴァの銀灰色のしっぽも、草のしずくをはじきながら揺れています。丘の上に立つと、まわりはやわらかな白い霧に包まれて、街の明かりもぼんやり遠くににじんで見えるだけ。

一歩歩くごとに、淡い雨の音が草むらから広がります。優しい水の香りと、湿った土の匂い。ふと耳を澄ませば、遠くでカエルの合唱と、時おり鈴虫の音色がまじり合っていました。

シルヴァは少しだけ足を止め、天を仰ぎます。雨のしずくが耳先に落ちて、ぴくりと耳が跳ねる。それもまた楽しいひととき。ゆっくりと呼吸をしながら、静かな雨の夕暮れを丁寧に味わいました。

帰り道、青草に触れた手がひんやりと心地よく、その余韻をしっぽでくるむミャオ・シルヴァ。今日の静かな発見を胸に、小さく「うん、いい感じ…」と呟きながら、街の灯りへと消えていきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました