パン屋の扉を開けると、ほんのり甘くて温かい香りがふんわりと漂いました。
外にはまだ小さな雪の塊が残っていますが、店内は春を待つみたいに穏やかで、ミャオ・シルヴァのしっぽも自然とぴんと立ち上がります。窓際の席に腰掛け、新しい一日のはじまりを眺めながら、焼きたてのクロワッサンにそっとかじりつきました。
外の曇り空の下、小鳥たちがパン屑を探しにやってきて、時々窓越しに小さく首をかしげます。シルヴァはハチミツ入りのハーブティーを少しずつ飲みながら、ただゆっくりと流れる時間を味わいました。
パン生地のあたたかさに包まれ、心までふんわりやわらかになった朝でした。

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