12月20日 13:43 冬の森の小道で

昼下がりの空は雲がふんわりと広がり、町の北端にある小さな森の入口は静かでしんと澄んでいます。ミャオ・シルヴァはふわふわのマフラーでぬくもりを確かめつつ、森へと続く細い小道を、ゆっくり歩き始めました。

足もとには、冬でも鮮やかに色づいた木の実やころんとした葉っぱが、ところどころに落ちています。彼女はおっとりした仕草で、それらをひとつずつ拾いあげ、手のひらで形や香りをそっとたしかめました。森の静けさの中、遠くで鳥が枝を揺らすかすかな音だけが聞こえます。

木々のすきまから差し込む淡い光が、シルヴァの銀灰色の毛並みにそっと降り注ぎ、耳がふいにぴくんと動きました。どこかで木の葉がふれあう、優しい音。しっぽが嬉しそうに小さく揺れました。集めた木の実をポケットにしまいながら、「森の贈り物、また何か手仕事に使えるかな」と小さく心の中でつぶやきます。

寒い日は、静かな森の中も一段と神秘的で、冬の匂いが深く肺にしみこみました。今日も小さな幸せを、シルヴァは自分の歩幅で、ゆっくりと見つけていきます。

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