月読通りは夜の雨にしっとりと包まれていました。ミャオ・シルヴァは、お気に入りの傘をくるくると回しながら、ほのかに灯る雑貨屋の明かりに吸い寄せられるように入っていきました。
店内は薄暗く、壁に掛けられた無数のガラスランプが小さな光を揺らしていました。耳を澄ませると、外からはしとしとと雨が静かに奏でるリズムが流れてきます。
ミャオは棚の奥で、ほんのり蜂蜜ラベンダーの香りがするキャンドルを見つけました。銀灰色のしっぽがゆっくり揺れます。手のひらでそっと包むと、温かな柔らかい灯りが想像できて、自然と小さく微笑みがこぼれました。
カウンターに並ぶ小さな雑貨たちは、雨の夜に寄り添うように静かに輝いていました。キャンドルと一緒に、小さな星型のチャームもひとつ選ぶと、ミャオはまるで素敵な秘密をひとつ持ち帰るような気分になりました。
帰り道、雨音に混じってミャオのしっぽが、うれしそうにふわりとはねていました。

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